日本を含めたアジアの街並みと異なるのは、色使いがモノトーンで、派手な色づかいが非常に少ない。もちろん赤、黄、青、緑などの色も使っているのだがそれ自体が主役になるほど大きくなく、周囲にうまく溶け込むアクセントとなっている。
街並みの色はまるで規則で統一されているかのようである。
改めて我が日本の田舎の家並みを見てみると、壁の色は白を基調にしてある家が多いがそこにわずかに赤、黒、あるいは青、などいろんな色が混ぜてある家が多い。茶系統の白だったり、青系統の白だったり、黒を少し混ぜた白(灰色)だったりというわけだ。中にはピンクがあったり赤があったり青もある。とても統一という具合にはいかない。屋根にしてもしかり、青い屋根があったりする。思い思いの色でまとまりがない。
フランスを含め今まで走ったオーストリア、ドイツ、チェコいずれも色使いが日本と異なり本当に申し合わせたように統一的なのである。
家は大体が石積み(石灰岩だろうか)でその上をモルタルのようなもので仕上げある。暖炉用の煙突のある家がほとんど。使っているかどうかは別だけど。
街には自販機はないしコンビニもない、小さなお店もたいへん少ない。
日本の街にある、整形外科、何々不動産などのいろんな看板もない。お店も日本のコンビニやチェーン店のように原色の派手な看板に覆われてない。
例のくるくる回る床屋のマークもない。床屋に1回も出くわしたことがない。どこにあるんだろうか。
大書した交通看板、交通安全ののぼり、安売りののぼりもない。
ガソリンスタンド、スーパーも存在を自己主張していない。
各家にはベランダもないし、洗濯物も干しているところをほとんど見たことがない。寒い期間が長いので生活スタイルが違うものと思われる。
さらに、ここフランスでも電柱はやはり非常に少なく、街頭は非常にすっきりして、見た目がいい。
日本では水道管、ガス管は地中に埋まっているというのは常識だ。ヨーロッパでは電線、電信線も地中に埋められているというのが当たり前で常識になっている。
携帯電話の電波塔らしいものもお目にかかれない。
風水害台風などの自然災害が非常に多く、また火事に弱い日本の木造の家屋と比較し寿命が長いと思うし、家、街並みの新陳代謝の周期が長く、見た目の風景は100、200年前に来てもほとんど同じではないかと思う。
冬が長くて寒いと思われるので窓が小さい。冬の室内は暖炉で暖かいかもしれないが恐らく暗い思われる。
家の中に入れば、生活のにおいがする風景があると思われるが、冬の小雪が舞う時期は、外は人通りが少ないし、寂しいものとなるだろう。
ちょいとみではすっきりしてきれいだなと思うんだけど、長い間生活すると、単調な街並みに飽きが来ないのだろうか?
このような町がいいのか、雑然としたアジアの街並みがいいか?
日本で200年前の時代劇を撮影しようとしてもほとんど当時を再現する街並みはないだろう。
しかしフランスの田舎にはあちこちに100年、200年前の街並みがゴロゴロしている。
車をのぞいてアンテナなどを隠すだけで撮影開始だ
街には一目見て現代的なものがほとんど見られない。
木造板塀藁葺きで寿命が短かった、日本の家と大いに異なる。
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